こんにちは。創業明治23年 こしば石材です。
書家の奥様の直筆の文字を彫刻したお客様をご紹介させて頂きます。
ご縁を頂き、金婚式を機に生前墓の建立お考えのご夫婦からご依頼をいただきました。
何度も打合せさせて頂き、お墓のデザインが決定。石塔には身も心も清める願いを込めて「洗心」と彫刻することとなりました。
そして、その文字は、書家である奥様の直筆の文字を彫刻いたしました。
直筆の文字を彫刻した石塔と親柱です。
完成した墓所
墓所完成後は、開眼式が執り行われます。
そのご様子も撮影させて頂き、お打合せから開眼式までを
「想い出のアルバム」として納めます。
また、お施主様から墓所建立への想いを「想い出つづり」として
一筆いただきましたので、ご紹介いたします。
~ 碑文について ~
子育てや、孫たちに囲まれて多忙な日々の中で、私共夫婦も無事に金婚式を迎えました。
そこで思い立ちましたのが、新しい年、令和元年に墓石を建碑することでした。
生前建碑にはいささか抵抗がありましたが、こしばさんに相談して話を進めていきますと、とても清々しい気持ちになりました。
墓石に刻字するについては、経文から、名言集から、禅の語録、散文からと迷いましたが、ふと、昔どこかで読んだことのある書物で、お坊様の書かれた「心を洗う」に感銘を受けたことを思い出しました。
人として生まれてくれば、聖人君子の生き方をできるはずもなく、清濁併せ呑む生き方をしてきました。だからこそ、人間晩年に近づくと己の身も心も清める事が出来得れば、そうしたいと願うものですね。
せめて、正気であるうちから少しでも残りの人生で浄化できるように精進して聖なる墓に入りたいものです。
これ等の事を鑑みて「洗心」と彫って頂くことに致しました。今後は人生を更に深め円熟した生活を過ごしてゆきたいと念じております。